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11月という時期にスペインに来ていた。「情熱の国スペイン」冬でも暖かそうな響きである。バルセロナなどの海沿いの街、あるいはコスタ・デル・ソルと呼ばれる海沿いで、しかも南側にある街は、イギリスやフランスなどと比べれば暖かい。しかし、マドリッドのような内陸部にある都市は、日本並みに冬は寒い。
マドリッドからスペインに入った僕は、想像以上の寒さに、暖房も充分に効かぬ、お湯もまともに出ない、床の傾いてしまったような安宿のペンショーネで震えていた。
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スペインの宿泊施設は、大まかに3つにクラス分けがされている。一番上のクラスがオテル(ホテル)、その次がオスタル、そしてイギリスで言えば田舎のB&Bのようなところがペンショーネと呼ばれる。それぞれのクラスは更に星の数(1つ〜5つほど)によってランク付けされている。日本からツアーで行く場合の宿泊先は、ほぼ間違いなくオテルだ。このランキングは電話やテレビ、浴室やトイレが室内にあるか、レストランが併設されているかなど設備的な面を主に見ているために、オテルだからといってスペイン情緒溢れるところかというとそうでもない。オテル4つ星で近代的ではあっても、東京のビジネスホテルとそう変わらない殺風景なところもある。スペインに触れるという意味では、オスタルの3つ星くらいのクラスが、こじんまりとしていて、貴族の館を改造したなどというところもあり、狙い目ではないだろうか。
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