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巨木・巨樹シリーズ/File No.2 「志多備神社のスダジイ」

志多備神社のスダジイ

志多備神社のスダジイ(日本一のシイの木)

志多備神社へ

島根県松江市、市街地から車で南に走ること約30分。幹線道路から外れ、当てにならなくなったナビとGoogle Mapの表示を見比べながら脇道に入り坂を下って行くと、のどかな風景が広がる場所に出ました。どこだろうと、徐行しながら辺りを見回していると「日本一のシイの木・スダジイ」とある立て看板を見つけ、駐車場に車を停めました。
田植え前の水が張られた田んぼ、青々とした森、傾いてきた日差しのもと、ゆったりとした時間が流れています。

ここは松江市八雲町。森の手前に見えている鳥居は志多備(したび)神社への入口です。
間近に見ることは少ない田んぼの様子を観察しながらしばらく歩き、整備された立派な階段を上り鳥居をくぐると苔むした階段がもう少し続きます。そして山門の手前まで来ると、顔がなくなってしまうほどの年月を経た狛犬たちが迎えてくれます。
右手には、樹形のきれいな立派な木が生えています。これが「日本一のスダジイか?」と一瞬思ったのですが、写真で見ていたものとはだいぶ違う。スダジイを探して、境内の中に入りました。

志多備神社がいつからあったのか定かではないようですが、御本殿は出雲大社を想起させる立派な「大社造り」です。
祀られているのは、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉册尊(いざなみのみこと)。伊弉諾尊は男神で伊弉册尊は女神。二人は夫婦の創造神で、國學院大學の神名データベースによれば「天つ神の命により二神で国土を修理固成し、婚姻を経て国々や神々を生んだ。」とのことで、縁結び、子孫繁栄の神として知られています。あの天照大御神(あまてらすおおみかみ)、(建速)須佐之男命(すさのおのみこと)もこの二人から生まれました。

先ずはお参りを済ませ、辺りを散策してみましたが「巨木」らしき姿はありません。右手の開けた場所をさらに奥へと進んで行くと、ようやく、そして間違いなく、その巨木の影を見つけました。

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