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巨木・巨樹シリーズ/File No.3 「兼六園の松」

根上松(根上りの松)

根上松(根上りの松)の巨根

根を露わにされた松

根上松(ねあがりまつ)について、こちらも先ずは兼六園のWebサイトから説明を引用します。

13代藩主・斉泰(なりやす)が植えたと伝わる樹齢約200年のクロマツで、約40本の根が2メートルくらいの高さまで迫り上がっています。
このように根が盛り上がっているのは、自然にできたものではなく、完成形を想定してあらかじめ盛った土に松を植え、後にその土を取り払って人工的に作られたものといわれています。

根上松は、浮世絵に描かれるような腰をくねらせたイメージとは違い、人の手が加えられた甲斐もあってか、ほぼ真っ直ぐに立ち、バランスよく枝を伸ばしたとても整った樹形をしていました。樹齢約200年ということなので、これまで見てきたような数百年を経た巨樹、巨木というほど太さではありませんが、松であることを考えると、かなり立派な幹です。
苔が生えた何本もの露出した太い根は松の脚のようで、地面から立ち上がろうとしている姿にも見えました。

名 称 根上松(根上りの松)
読み方 ねあがりまつ(ねあがりのまつ)
樹 種 クロマツ
樹 齢 約200年
所在地 石川県金沢市兼六町1(兼六園内)
指定等 なし(兼六園は特別名勝)
撮影日 2025.5.28
樹 形 ★★★★☆
樹 勢 ★★★★☆
異形度 ★★☆☆☆
周囲の環境 ★★★★★
星の数ついて

星の数(☆☆☆☆☆)は、撮影者の主観的な印象または感想で、学術的、数値的裏付けなど客観的データに基づくものではありません。
また、星の数が、その木の価値や魅力を表すものではありません。
「周囲の環境」については、木そのものだけでなく、それがどんな周囲の環境に置かれているかも大事な要素と考え、(管理者の諸事情も察しますが)管理状況や立地条件、景観などを勘案し、星の数として表しています。

  • ★樹形
    整った樹形であるか、一般的な観点からの評価
  • ★樹勢
    見た目の木の元気さ
  • ★異形度
    自然環境、気象、天災、人災などの影響、または木本来の性質による、幹、枝の変形度合
  • ★周囲の環境
    管理状況、立地条件、景観など、木の周囲がどのような状況であったか

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